頭の変形(斜頭症・絶壁頭)の増加の原因

アメリカの医師団は、

「斜頭症児は過去15年間で驚異的に増加した」

との見解を示しています。

斜頭症児が増えた時期は、1992年にアメリカ小児科学会(AAP)が

「仰向け寝でSIDS(乳児突然死症候群)を防ごう」

という"仰向け寝"キャンペーンを導入した時期と一致しています。

AAPは、うつ伏せや横向きではなく仰向けに寝かせましょう、という呼びかけを行いました。
これが大成功を収め、SIDS(乳児突然死症候群)で死亡する乳児が減少しました。
ところが仰向け寝の普及に従って、斜頭症児が飛躍的に増加したのです。

斜頭症の発症率(アメリカ斜頭症学会より)
斜頭症の発症率(アメリカ斜頭症学会より)

「斜頭先生」はAAPの"仰向け寝"キャンペーンを強く支持しており、仰向けに寝かせる
ことを薦めています。
とは言え、斜頭症(絶壁頭)予防・改善のために、日々の簡単な予防も取り入れていく
必要
があります。

斜頭症(絶壁頭)に関する、日本とアメリカの対応の違い

1998年6月1日

「厚生省(現在の厚生労働省)が、乳児のうつ伏せ寝は危険である」

と発表しました。

目的は、アメリカ同様に、SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐためです。

アメリカでのSIDS(乳幼児突然死症候群)発生率の減少を受けて、日本でも
「赤ちゃんを仰向けに寝かせよう」という動きが始まったのですが・・・
アメリカ同様に、頭の変形(斜頭症・絶壁頭)と言う問題は、当然出てきました。

アメリカでは、このキャンペーンが始まるまでは、乳幼児をうつ伏せ寝にすることが
多かった
ため、斜頭症(絶壁頭)になる乳幼児の率はそれほど多くありませんでした

しかし、このキャンペーン後、乳幼児を仰向けに寝かせることが推進されたため、
斜頭症(絶壁頭)になる乳幼児がとても増えてしまったのです。

アメリカでは、これを大変重要な問題として位置付け、頭の変形を予防・改善する
ための手法
や、製品の研究開発が、とても進んでいます。

一方、日本では、昔から乳幼児を仰向けに寝かせることが多く、頭の形はそれほど
気にされていなかったため、この問題に関しての対応がとても遅れています

また、SIDS(乳幼児突然死症候群)のほうが人命にかかわることから、
大きな問題として取り上げられているため、頭の変形(斜頭症・絶壁頭)に関しては、
それほど問題視されておらず、実際にお子さんがそのような状況になってから対策
探し出す、というご両親も少なくないようです。

厚生労働省のホームページでも、SIDS(乳幼児突然死症候群)に関しては、
対策強化月間等を設けたりして呼びかけをしていますが、乳児の頭の変形
(斜頭症・絶壁頭)
ということに関しては、どこにも触れられていません

2008年のSIDS(乳幼児突然死症候群)対策強化月間のチラシにも、
SIDS対策の一つとして、

『うつ伏せ寝は避けましょう、うつ伏せ寝が仰向け寝に比べてSIDSの
 発症率が高いという研究結果が出ています。
 赤ちゃんの顔がみえるよう仰向けで寝かせることは、窒息や誤飲
 ケガなどの事故を未然に防ぐためにも有効です。』

とあり、仰向け寝によって起こる可能性のある、頭の変形(斜頭症・絶壁頭)に関しての
リスクは、どこにも記載されていませんでした。
最新のSIDS(乳幼児突然死症候群)対策に関する呼びかけ

当然、命が大切ですので、うつ伏せに寝かせないことによって、乳幼児の命が守られる
のであれば、それ自体は良いことです。

ですが、アメリカは「うつ伏せ寝をしない」ということを守りつつ、
「頭の変形(斜頭症・絶壁頭)も防ぐ」ということを、意識している方が非常に多いのが
現状です。

頭の変形(斜頭症・絶壁頭)を防ぐ具体的な対処方法とは?